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維持透析患者に合併した感染性心内膜炎の臨床的検討 演題番号 : P-2-593 佐々本 格:1、村上 穣:1、田中 茂:1、大沢 紘介:1、津田 勝路:1、関 浩道:1、降籏 俊一:1、西野 克彦:1、萩原 正大:1、山崎 諭:1、山口 博:1、池添 正哉:1 1:佐久総合病院 腎臓内科
【背景】維持透析患者において感染性心内膜炎(IE)は重篤な合併症の一つである。
【目的】維持透析患者に合併したIEの臨床的特徴を明らかにする。 【方法】2003年1月から2013年12月の期間に当院でIEと確定診断された全6例について検討した。 【結果】年齢の中央値は68.5歳、男性3例、バスキュラーアクセスは全例シャントであった。起炎菌は、MSSA2例、E. faecalisおよびS. lugdunensisが各1例、残り2例は前医での抗菌薬投与により同定不能であった。発熱などの症状出現から確定診断までに要した日数の中央値は7.5日(最短5日、最長約2ヶ月)であった。6例中3例は経食道心エコー(TEE)により初めてIEと診断された。全例手術適応で、全身状態不良のため保存的治療を選択した1例のみ死亡した。 【考察】透析患者の発熱時は安易な抗菌薬投与を控えるとともに、常にIEを鑑別に挙げてTEEを考慮することが重要であると考えられた。 |
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