発表

JPAS-002

二人で同じ花を見るとなぜ美しいか?——「共視」の実験心理学,発達心理学,精神分析学

[企画代表者、司会者] 熊田 孝恒:1
[企画者] 岩井 律子:2, [話題提供者] 横澤 一彦:3, [話題提供者] 明和 政子:1, [話題提供者] 北山 修#:4
1:京都大学, 2:理化学研究所, 3:東京大学, 4:白鷗大学

「あのとき同じ花を見て、美しいと言った二人。。。」 二者の関係というのは人間の社会的な行動の基礎となるものです。単に二人が同じものを見るという行為がどのような意味を持つのかを、このシンポジウムでは、全く異なるアプローチから探ります。二人(特に母親と子ども)が同じものを見つめるモチーフ(「共視」)が日本の浮世絵に頻繁に現れることを取り上げて北山修先生は、我が国の母子関係を、精神分析に基づく独特の視点から考察を加えてこられました。このユニークな「共視」論に対して、共同注意や感性に関する実験心理学がご専門の横澤一彦先生と母子関係や共感の発達に関する実験的なアプローチがご専門の明和政子先生に、基礎系の心理学のデータや理論に基づいて議論いただき、共視—共同注意—共感といった、人が心と心を通わせることの基盤を探ってみたいと思います。二人が同じものを見るという現象やその背後の理論のおもしろさのみならず、同じような人間の行動、あるいは心の働きが、全く異なる視点から語られるという心理学の奥深さを一般の聴衆とも共有したいと考えています。
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