演題詳細

ミニオーラル

 
[P-149] ミニオーラル149:大腸:虫垂 4 他
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日程
2014年7月18日(金)
時間
13:30 - 14:20
会場
ブースE (郡山総合体育館 1階 小体育館)
座長・司会
座長)土井 孝志:1
1:白河厚生総合病院外科
 
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直腸脱術後再発例に対する腹腔鏡下縫合直腸固定術の検討

演題番号 : P-149-8

高橋 聡:1 山名 哲郎:1、仕垣 幸太郎:1、左雨 元樹:1、森本 幸治:1、西尾 梨沙:1、古川 聡美:1、岡田 大介:1、岡本 欣也:1、佐原 力三郎:1

1:社会保険中央総合病院

 

【背景・目的】成人発症の直腸脱は自然治癒することはなく,保存的治療による軽快も見込めないため手術治療が原則である.当院では全身麻酔可能な完全直腸脱の症例に対し腹腔鏡下縫合直腸固定術を施行しているが,経肛門的手術や直腸固定術等の術後再発症例をしばしば経験する.術後再発症例に対する腹腔鏡下縫合直腸固定術の有効性を明らかする事を目的に検討を行った.【対象】2010年10月から2013年11月までの間に当科にて腹腔鏡下縫合直腸固定術を施行した126例中,術後再発症例に本術式を施行した23例を対象とした.【手術手技】全身麻酔下砕石位で手術を開始する.臍下にカメラポート,右下腹部に12mm,右上・左上下腹部に5mmポートを留置する.腹膜の切開を直腸右側の仙骨岬角前面から開始し腹膜反転部を回り直腸左側まで行う.直腸後壁は骨盤底まで十分に剥離する.直腸を頭側へ十分に挙上した位置で仙骨岬角の骨膜と直腸前壁を非吸収糸2針で縫合固定する(Roder slip knot).切開した腹膜を連続縫合で修復する.【結果】再手術症例23例(女性21例)の平均年齢は 72.3歳で,初回手術例の68.0歳より高齢の傾向にあった.既往手術の術式は,Gant-三輪-Thiersch法 13例,デロルメ法 10例,ALTA多点注入法 2例,直腸固定術 2例,アルテマイヤー法 1例,不明 1例であった(重複症例あり).平均直腸脱出長は6.4cm,平均手術時間は 135.9分,平均出血量は 6.8ml,平均術後入院日数は 8.2日間で,初回手術症例と比較し差を認めなかった.術後の経過観察中に完全直腸脱型の再発を 1例(4.3%),粘膜脱型の再発を2例(8.6%)に認めた.初回手術症例は1例(1.0%),4例(3.9%)であり,再手術例で再発が多い傾向にあった.入院期間に影響を及ぼすような合併症は認めなかった.【結語】術後再発症例に対する腹腔鏡下縫合直腸固定術は,術後再発症例に対しても安全に施行できる有用な術式であると考えられた.

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