演題詳細

ミニオーラル

 
[P-149] ミニオーラル149:大腸:虫垂 4 他
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日程
2014年7月18日(金)
時間
13:30 - 14:20
会場
ブースE (郡山総合体育館 1階 小体育館)
座長・司会
座長)土井 孝志:1
1:白河厚生総合病院外科
 
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膿瘍形成した急性虫垂炎の治療:Emergency or Interval

演題番号 : P-149-2

関岡 明憲:1 萩原 健:1、山田 晴美:1、上村 良:1、横山 智至:1、桑原 道郎:1、一宮 正人:1、宇都宮 裕文:1、宇山 志朗:1、加藤 博明:1

1:和歌山医療センター 外科部

 

【はじめに】
膿瘍形成した急性虫垂炎に対する治療方針は確立されたものはない.緊急手術(Emergency appendectomy, 以下EA)では拡大手術への移行や術後合併症発生の可能性が高いことから,近年では保存的加療により炎症を鎮静化させた後,虫垂切除を行うInterval appendectomy(以下IA)の有効性が報告されている.
【対象】
当院で2010年~2013年に膿瘍形成した急性虫垂炎に対して,EAを施行した39例とIAを予定した16例を対象とした.IAを予定した症例のうち,33%(5/16)が保存的加療期間中症状増悪または再燃し緊急手術を行った.初診時のdata,手術時間,出血量,術後在院日数,合併症発生率などについて比較検討した.保存加療に成功したIA群をsIA,失敗した群をfIAとした.EA群とIA群の比較では,術後在院日数(7 vs 5.5日, p=0.06),でsIA群で短い傾向があった.しかし全入院期間(8 vs 16日, p=0.001)では,有意にEA群の方が短かった.sIA群とfIA群の比較では初診時体温(36.8 vs 38.1℃, p=0.02),腹痛発症から来院までの時間(6 vs 3日, p=0.03),出血量(0 vs 100 ml, p=0.006),術後在院日数(3 vs 9日, p=0.011)で2群に有意差を認めた.合併症はEA群で33%(13/39),sIA群で27%(3/11),fIA群で40%(2/5)となり,sIA群で少ない傾向が見られた.
【考察と結語】
膿瘍合併急性虫垂炎では,保存的加療を先行することにより,膿瘍の消失・癒着の軽減化が見られ,拡大手術や術後合併症を減少できる可能性が示唆された.しかし保存的加療が奏功しない症例もある.今回の検討により,初診時の体温が高く,腹痛発症からの時間が比較的短い症例では保存加療が奏功しにくい可能性が示唆された.

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